職員室の声

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鹿児島第一中学校・高等学校職員が、週2回、リレーでお届けするフリーメッセージです。

 

令和元年度3学期始業式(原口)

2020-01-07

 明けまして,おめでとうございます。

 

 今日は,いよいよ3学期の始業式です。令和最初の年末年始は,穏やかな気候で,よい年を迎えることが,できたのではないでしょうか。休み中は,特に大きな事故なども,なかったと聞いています。皆さんが,それぞれ有意義な休みを過ごし,気持ちも新たに登校してくれたことと思います。「一日の計は朝(あした)にあり,一年の計は元旦にあり,一生の計は少壮の時にあり」と言います。新しい年をよりよいものとするため,目標を立ててほしいと思います。節目節目で目標を立てることは,竹の節にも似た営みです。竹は強風に曲がるけれども折れず,降り積もった雪の重みにも折れず,しなやかに地に立っています。もし,竹に節がなかったら,きっと自らで立っていることはできず倒れてしまうでしょう。人も新しい年,すなわち節目にあたって新しい目標をたて,それに向かって努力していくことで,容易に折れない節を育て,しなやかに生きる自立した成人となっていくものだと考えます。今年の目標は,立てることができたでしょうか。

 

 昔から日本では,1月は「正月の間に親戚や知り合いが集まり睦み合う」として「睦月」と呼ばれています。また2月は「如月」ですが,1年中で最も寒い月であるところから,「寒さが増し,衣を更に着るという意味で『衣更着(きさら ぎ)』」という意味も持っています。さらに,3月は季節の変わり目として「草木がいよいよ生い茂る」という意味で「弥生」と呼ばれています。

 

 こうしてみると,この3か月間は,命あるものが寒さの中で,じっと耐え忍び,春の息吹を感じる頃,大きく躍動し,「静から動へ」と移りいく時節と言えます。

 

 その意味では,私たちにとっても,この3学期は歯を食いしばって,学年の最後を有終の美で締めくくるとともに,新たな学年に向けて,何かを決意し心の準備をする学期だと言えます。

 

 高校3年生は,間近に迎える入試,この冬休みは,正月返上で,勉強に全力で取り組んだことと思います。ここまでよく頑張ってきました。これまでやってきたことを信じて,自信をもって臨んでほしいと思います。これからは,生活のリズムを試験に合わせてください。夜型になっている人は朝型に修正し,試験時に,もっともいい状態で臨めるように調整してください。あせらず,基本を大事に進めてください。3年生の健闘を祈ります。

 

 中学生や高校1・2年生も,各学年に応じた取り組みをしてほしいと思います。3学期は大変短いですが,準備のための大変大切な学期です。厳しい寒さの中での学習,部活動となります。しっかりとした体調管理をして,過ごしてほしいと思います。

 

 ドイツの作家エッケルマンの「ゲーテとの対話」という本の中に,こんな言葉があります。「いつかゴールに達するというような歩き方ではだめだ。一歩一歩が,ゴールであり,一歩が一歩としての価値を持たなければならない」と,あります。いきなり大きな目標や完成を考えると気が遠くなり,憂鬱になってしまいがちですが,やるべきことの過程を細かく分けて一つ一つに,目標・ゴールを考えると,案外,ものごとがうまく進むものです。そして,幾つかに分けた目標・ゴールを積み重ねていくことで,大きな目標・ゴールにつながります。今は,目の前のやるべきことに打ち込み,「過程」を大切に,一つ一つを達成し,大きな目標につなげてほしいと思います。

 

 それでは,皆さんにとってすばらしい,充実した3学期になることを,期待しまして,式辞とします。

 

                

(副校長 原口 和哉)