教員生活も30年を超えたが、ずっと疑問に思っていたことがある。世の中でいろんなものが発明され、いろんなことが進化してきているのにどうして教育だけは黒板とチョークが主役なのか?黒板とチョーク(白墨)は夏目漱石の「坊ちゃん」の時代、つまり明治の代物だ。その生命力の強さに改めて驚かされる。
その万年アナログの教育界がコロナ禍をきっかけに大きく変わろうとしている。まさか自分がYouTubeで授業をしたり、Zoomを使って出席を取ろうとは数年前まで夢にも思わなかったことだ。これらを上手に使いこなせるかは我々おじさん世代にとっては大きな試練だ。でもよーく考えてみると僕らだってラジカセやウォークマンを皮切りにビデオ、ワープロ、パソコン、インターネット、携帯にスマホ。いろんなものをツールとして使いこなしてきた「誇り」がある。ネットで航空券やホテルを予約し、買い物だってバンバンできるようになった。ネットで銀行口座も作ったし、バーコード決済も最近やっと覚えたぞ。この試練だって前向きに挑めば絶対に乗り越えられる。若さは年齢ではないという。年をとってもまだまだオジサンにはならないぞ。
(文責:仮屋)