みなさんおはようございます。約3ヶ月間の短かった3学期が終わります。そして,今日は,令和3年度が修了する日でもあります。
皆さんは,4月から中学校,高校の2年生,3年生となります。始業式の4月6日まで後18日です。この間に、次の学年に進むに当たっての心構えをしっかりとしておきましょう。最上級学年および学校の中心となる中堅学年としての心構えをそれぞれが持って,新学期を迎えて欲しいと思います。
さて、令和3年度も今日で終わりですが、先生は皆さんにいくつか提案して来ました。「自律」であったり、「時間を大切につかう」であったり、「チャレンジをしよう」などです。皆さんは今年を振りかえってどうでしょうか。何か1つでも自分に変化がうまれたでしょうか。その変化は小さくても大丈夫です。もし、変化を感じられていないひとは、この春休みで、また自分に必要なことを考えてみてください。その中で自分が変化している事に気づくかもしれません。
今年度も、卒業生の皆さんは、自分の夢実現のために、いろいろな進路へ旅立っていきました。その中から、1人の卒業生についてお話ししたいと思います。
その卒業生のかたは、先生が、最後に担任として送り出した高校3年生の中の1人でした。高校1年生から担任を持ち上がったのでよく知っていましたが、今年、苦労の末医学部医学科に合格しました。その苦労は私では想像に及ばないものだったと思います。その卒業生はもともと難病を持っており、幼少期には生死の境をさまようこともあったと聞いております。そのような中でも、自分の夢実現のため、必死に努力してきました。夢が実現するまで長い時間その卒業生は諦めませんでした。この前会ったとき、先生はその卒業生に「夢を諦めようと思ったことはありませんか?」ときいたところ、その人は「諦めるって考え自体がなかった」と話していました。また、一緒に来られていた親族のかたからも「諦めることを考えてたら、この子は今ここにいません」とはなしていたのがとても印象深かったです。
夢が実現するのには、人それぞれ「かかる時間」が違います。すぐ叶う人もいれば、なかなか叶わない人もいます。なので、そこに必要になってくるのは、夢への「熱意」だと思います。夢を諦めることは、決して悪いものでもないのですが、最後に必要なのは、皆さんが納得できる結果であるということです。
3学期の始業式でも話しましたが、皆さんは、自分で自分を信じてください。本当に「諦めない心」というのは、「成功」をつかむことが多いです。
以上で修了式の式辞とします。