人間はみんなが、美しくて弱い存在だとは限らないよ。
生まれつき臆病な人もいる。弱い性格の者もいる。
メソメソした心の持ち主もいる…
けれどもね、そんな弱い、臆病な男が自分の弱さを背負いながら、
一生懸命美しく生きようとするのは立派だよ。
これは、遠藤周作の小説『おバカさん』からの言葉です。
誰でも一つや二つ、あるいは三つや四つは弱点を持っています。
その弱点を知っているからこそ、自分に自信が持てないのだ、と
考える人もいるかもしれません。
しかし、だからといって逃げてばかりいては、いつまでたっても
弱点は弱点のままです。いつまでたっても弱点を克服することはで
きないと思います。完璧を目指しても、一つや二つの弱い部分は残
ってしまうものです。それを認識した上で、前に進もうとする気持
ちが大切なのです。
第一中生の皆さん、今年最後の定期テストが近づいています。
今という時間を大切にして、忍耐強く日々精進して、一生懸命
努力して、自分を輝かせよう。
(文責:上薗)